2014年1月30日

スノーボード人気復活でいいことはあるのか?

あと一週間ほどでソチオリンピックが開催されることもあってTVでもメダル獲得を期待できるスノーボード選手が紹介されています。

とある選手は昔イジメられてたけどスノーボードがあったおかげで救われましたとか、前大会では現地での練習中に転倒してドクターストップで涙の欠場からのリベンジなど、スノーボードを知らない人でも感情移入して応援しやすいように演出され国民的行事に向けての準備も万全です。

もし日本人スノーボード選手がメダルなんか獲得した日には連日選手は報道されメディアで持ち上げられ、スノーボードの人気もガンガングングン上昇してゲレンデにはオリンピックを見て始めた人達で賑わいゲレンデやスノーボード業界はウハウハでしょう。

スノーボード業界が人気復活を願うのは分かります。しかしスノーボードの人気が復活して一般スノーボーダーにいいことがあるのか?考えてみましたが考えるほどいいことがみつからない。


人気が出れば当然スノーボード人口が増えます。スノーボーダーを受け入れるゲレンデも比例して増やすというのも難しい話です。ゲレンデには人が溢れてそこらじゅう人、人、人。大きなターンやグラトリ禁止なんてゲレンデもでてくるかもしれません。当然リフト待ちも増えます。人が増えてゲレンデ側は嬉しいかもしれないけど以前からの一般スノーボーダーにとっては混雑するだけで喜ばしいことではないです。
初心者の囲い込みをするためにパークも初心者が入りやすいイージーでセーフティーなアイテムが主流になったりするかもしれません。

人が増えればモノも売れます。スノーボード業界は潤います。しかし一般スノーボーダーに還元されるものがあるのかというと思いつかない。海外のマイナーブランドが国内の代理店でも扱う様になって手に入りやすくなるぐらいでしょうか。

潤っているスノーボード業界に目をつけた巨大企業が参入したりしたら大変です。巨額な資金でバンバンCMを流しチェーン展開をして田舎の商店街が巨大ショッピングモールに潰さる様にコツコツとやってきた小規模ショップを潰しにかかります。チェーン展開されたショップでは当然ワケの分からないオリジナルのダサいブランドを展開するのは言うまでもありません。

先人たちが培ってきたスノーボードカルチャーも爆発的に増えた新規スノーボーダーには理解されず淘汰され衰退していくんじゃないかと思い心配です。


考えれば考えるほどネガティブな未来しか見えてこないので個人的にはそこそこ人気復活する程度でいいです。