前々から気になっていたNOW。
独自のスケートボートのトラックをヒントにしたスケートテックがどんなものか気になり購入。スケートテックが気になったというのが大きな理由だけど、好きなライダーが多くサポートされている、創立者がJFペルシャというところも理由のひとつ。スノーボーダーなのでスノーボーダーのブランドに乗りたいんです。
15-16のNOWは6つのモデルで展開されていて今回選んだのはSELECT。
1つはレディースモデルになるので実質5つのモデルになるんだけどSELECTは値段的に真ん中のモデル。SELECTだけがブッシュがソフト、ミディアム、ハードの3つ（他のモデルだと1つor2つ ）、通常ハイバックの他に超ローバックのハイカップが付属してお得感があったのと自分が欲しかったチョイ硬めなこともありSELECTをセレクト。
ベースプレート
外側より内側のウォールを低くして膝が内に入りやすい形になっててヒールカップが結構狭め。自分の履いているVANSのブーツだとアソビがなくピッタリ。ヒールカップが高いのでホールド感が高い。
ベースプレートとボードが接する部分がディスク周りとトゥ側のフッドベッドとブッシュ部分だけなのでUNIONのCONTACT PROみたいにボードのフレックスを自然と活かせられるじゃないかと思う。
ハイバック（ハイカップ）
ヒールカップが高めな分ハイバック自体は低め。だけどトータルの高さだと他のバインディングとあんまり変わらないかなーという感じ。
ハイバックを畳んだ時に低めなので板の幅からはみ出さないので収納時にスッキリ。
ベースプレートの硬さとのバランス考えると個人的にもう少し硬くてもいいかなという感じ。ハイバックに硬さを求めるならひとつ上のモデルDRIVE BY JJが良さそう。
超ローバックのハイカップはヒールカップの高さを少し延長させる程度で高さ35mmほど。ノーバックよりいくらかヒールサイドのターンの時にサポートされてる程度なので夕方の荒れて固くなったバーンはちょっと心細くなる。パウダーであれば適度に足首の自由度が上がって楽しく滑れる。
ストラップ
アンクルストラップは公式サイトで丈夫で柔らかいナイロンストラップって書いてあるけど、そんなに柔らかくない。むしろ固く感じる。柔らかくないから締めてもピンポイントで線で締め付けられずストラップ全体の面で締め付けられる感じでホールド感はまずまず。トゥストラップは万能感はなくブーツとの相性が結構ありそうな形。
ラチェット
ロック、リリースに少し硬さを感じるけど問題無いレベル。BURTON＞NOW＞UNION
ディスク
ナイロンの4x4とチャンネル対応の2つ付属。差別化か上位モデルのDRIVE BY JJとO-DRIVEは4x4、3D、チャンネルに対応したアルミニウムディスク付属。反応良さそうだしSELECTもアルミニウムディスクにしてほしかった。
4x4のホールがセンターからオフセットされてるところ以外は他社と変わった点はなし。若干重く？感じる。
気になったところ
アンクルストラップベルトとハイバックの付根のネジの締まり具合がシビア。
締めれば締めただけ固くなってストラップ、ハイバックが動かなくなる。締めてもアソビをつくって動きやすくするように改良してほしい。
あとスケートテックで余計なパーツが増える分重いかな？と思ったけど底部がほぼディスクとブッシュ部分のみなので重いと感じないけど軽くも感じない。たぶん普通のバインディングとそれほど変わらないんじゃないかと思う。
スケートテック
NOW独自のシステム。初めて乗った時は正直他のバインディングと変わらない？という感じだった。スケートテックに過度な期待をしていたせいか若干拍子抜け。劇的に乗り味違うという感じではなかった。
テコの作用でブッシュが細かいばたつきを吸収してくれてるのか1日がっつり滑った時の疲れが少ないような気がする。
ミディアムのブッシュで滑った時のボードコントロールは中低速では他のバインディングと反応は変わらない感じ。高速で滑るとエッジに力が掛かるまでのアソビの時間を感じる。このアソビが厄介でバランス崩したときにとっさにエッジをかけようとしてもアソビがあるのでエッジが入らずリカバリーしきれないことも。ここらへんはブッシュをハードに変えれば反応も良くなってあんまり気にならなくなるのかなーと思う。
エッジに力が掛かるまでのアソビをいかに楽しむか、ブッシュの硬さをカスタマイズするのがこのバインディングの醍醐味なんじゃないかと思ったりする。
ぶっちゃけパイプとか素早い切り返しをしたりする瞬発系の動きにはアソビが邪魔をして不向き。逆にパウダーのターンなんかはブッシュが程よく力を中和して雪面へのエッジングがマイルドになっていいターンができそう。
内側のブッシュを柔らかく外側を硬くすればカントみたいな効果が得られるんじゃないかとか、ヒール側を硬めにしてバックサイドの反応を良くしたりとかブッシュの配置をカスタムして自分ごのみにセッテイングに仕上げていくのも楽しそうで乗りごたえのありそうなバインディングです。
